しゃらくのエンタメ書房

26歳音楽と読書好きの社会人。最近読んだ本の書評や音楽について好きに語ってます。

【書評】読み易くて面白い作曲本『作曲少女』を読もう

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おはこんばんにちは。しゃらくです。

 

今回は先日読んだ本「作曲少女」のレビュー記事です。

 

できる限り皆様の役に立てるように

「どんな人に読んでほしいか」を書いておりますので

該当者の方は是非書店かア○ゾンでポチポチしていただければと思います♪

 

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★読書パラメーター

読み易さ:易 ■□□□□□ 難

かかる時間:短 ■■□□□□ 長

得られる知識:少 ■■■□□□ 多

知識の汎用性:無 ■■■■■□ 有

 

★こんな人に読んでほしい

「曲をつくってみたいけど、めんどくさそう」

「作曲の始め方がわからない」

「読書が苦手だけど、漫画や小説は好き」

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【この本のここがおすすめ!!】

・読書が苦手でも物語を読みながら作曲について学ぶことができる

・途中の登場人物のイラストがかわいい

・読み終わった後、ワクワク感がすごい

・自作で曲を作るまでの過程を分かりやすく知ることができる

 

全体的に読んでいて楽しい本だと思います。

 

本のストーリーは作曲初心者高校生「いろは」が

高校生にしてプロの作曲家として活躍する友人「珠ちゃん」の指導を受けながら

1曲を自分で作れるようになるまでを描いた青春学園ライトノベルのような展開。

 

漫画を読んでいるような感覚で作曲の「いろは」を

学んでいけるのが本書の最大の特徴です。

 

【しゃらくが個人的に面白かったところ】

★ユニークなセリフ回し★

クスリと笑えるようなセリフ回しが各所にあるのが

個人的に気に入っております。

例えば冒頭に出てくる主人公いろはの以下のセリフ

カッコつけて買ってみたいかにも難しそうな本格派っぽい理論の本は何に使うのか全然わからない図とか式とかが満載でチンプンカンプンだし、『サルでもわかる作曲の本』みたいな初心者向けっぽい 本は、つまり私の頭はサル以下っていうことを証明するだけの本になってしまった(本書4ページ目)。

 前半で”あるある”と思わせてそのあとにくるサル以下~の落ちが秀逸。

ライト小説として面白いのも本書が作曲ビギナーに勧められる所以でしょう。

 

★起承転結がしっかりしたストーリー

単純に話が面白いというのも高評価です。

大きくストーリーを分けると

主人公が作曲を始めようと決意する

天才高校生作曲家の珠ちゃんと出会い、彼女から作曲の基礎を学んでいく

耳コピ」という壁にぶつかり、悩む主人公

しかし珠ちゃんは天才であるがゆえに主人公の悩みが分からず

二人の友情に亀裂が、、、

二人の仲直り、ふたたび作曲への情熱を取り戻す

1曲の完成

 

このように物語の構成がしっかりしているので、最初から最後まで飽きずに読むことができます。

 

★小説ならではのメリット「作曲の仮想体験ができる」

ストーリー形式で展開するため、登場人物たちの行動を見ながら、作曲のことをあたかも自分が実際に体験しているかのように学ぶことができます。

※これは参考書とかにないメリットですね。

 

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以上、作曲少女のレビューとなります!

大学受験をする学生向けに「まんがでわかる○○」みたいなシリーズが参考書コーナーによく並べられていますが、それの音楽、作曲版ですね。

 

読書初心者で、作曲初心者の方はまずはこの1冊を読めばいい、

といえるほどビギナーに向けて書かれた良書だと思いますので

ご興味ある方は是非ともご一読いただければと感じました!